リコ
「クロリス! みんな! 来てくれたのね!」
クロリス
「当たり前でしょ! 二人共、怪我は!?」
リコ
「おじさまは身体がだるそう、さっきまで意識が朦朧としてたから・・・」
ラグナス
「私は少し休めば何とか。ですがリコさんは足を・・・」
クロリス
「え・・・! 動かせないくらいにひどいの・・・?!」
リコ
「ちょっと痛むくらいよ? 今は羽も濡れちゃってて飛べないけど・・・」
ラグナス
「クロリスちゃん、リコさんをお願いしますね・・・」
クロリス
「う、うん。おじさんも無理して動かないで、あたしが先に来ちゃったけどみんなもすぐに来るから」
ラグナス
「ここは無理してでも乗り越えなければならない所ですよ」

キャス
「その必要はねぇよ!」
サン
「キャスさん! 何でそんなに足速いんですか! クロリスちゃんならまだしも!」
プラード
「・・・走りながら術を使うか、無謀にも程があるな」
キャス
「いいんだよ!上手くいったんならな!」
リコ
「・・・なにあれ、走りながら炎の玉撃ってる・・・(汗)」
クロリス
「ここに来るまでの間、あたし達も襲われたんだけど・・・ずっとあんな感じだったわ」
ラグナス
「・・・キャス、皆さん・・・」
キャス
「おっさん、無事か!?」
ラグナス
「はい、濡れネズミですけどね・・・」
プラード
「・・・良かった、リコは?」
リコ
「私もなんとか平気よ、今飛べない上に足がアレだけど」
サン
「とりあえず、落ち着けそうな所で野営しましょう。二人の容態も見ないと」
キャス
「・・・おっさんの方、怪我は?」
ラグナス
「全身は痛いですね、頭もくらくらしますけど・・・折れてたりはしてませんよ」
キャス
「馬鹿野郎・・・どんくさいんだから、気をつけろよ・・・!」
ラグナス
「心配かけてすみません、皆さん」
キャス
「本当に・・・良かった・・・」
ラグナス
「私はこう見えて見た目より頑丈なんです、だから・・・大丈夫」



END