プラード
「…」
キャス
「おい、プラード」
プラード
「…? なんだ?」
キャス
「お前の目、見せてみろ」
プラード
「あぁ…悪いな、頼む」
キャス
「気にすんなよ。……んー……膿は出てないみたいだな」
プラード
「そうだな、違和感も感じない」
キャス
「ならいい。にしても眼球だけで済んで助かったな? 確か…槍みたいなもので貫かれたんだっけか?」
プラード
「…あぁ、いつ考えてもあれで何故生きていたのか…分からない」
キャス
「さてな。悪運が味方したんじゃねぇの?」
プラード
「生きる事の執着、か」
キャス
「そうかもしれねぇし、違うかもしれねぇって事だ。それはお前が一番知ってんだろ?」

プラード
「…。そうだな」
キャス
「だったらオレ様があーだこーだ言う必要はねぇよな」
プラード
「…キャスバルド、お前は…命のやりとりをした事はあるか?」
キャス
「んー、ねぇなー。オレ様はそういう物騒な事は得意じゃないんでね、こう見えても平和主義なんだぜ? 周りの奴らに比べたらな」
プラード
「…ふ、会話の余地があるのは中身がどうあれ良い事だ」
キャス
「……だろ? プラードは理解が早くて助かるぜ、サンちゃんじゃ通じないんでな」
プラード
「あまり、からかわないでやってくれ。やりすぎては可哀想だ」
キャス
「考えとくよ、保障は出来ないがな」



END