ヴィックス
「アークさんって私のこと、子供扱いしないんですね」
アーク
「うん、しないよ。もしかしてして欲しかった?」
ヴィックス
「そういう訳ではなくて…! 私はどう見ても子供じゃないですか、成人している訳でもありません。いくつか町に寄った時だって当たり前のように子供扱いされていましたし」
アーク
「うん」
ヴィックス
「普通はそうして子供扱いされる事が当たり前なんですよね、別にそういった事が嫌だとか好きだとかそんな感情があるのではなく…こう、新鮮で」
アーク
「うん」
ヴィックス
「でも私が新鮮に感じているのは私が普通ではない生活をしていたからです。ある程度は推測出来たかもしれませんが私はこの事をきちんと言葉にした訳じゃありません」
アーク
「それなのにどうしてオレがヴィックスを子供扱いしなかったのかってこと?」
ヴィックス
「はい、そうです」
アーク
「なんとなく、かな。あと今まで大人と同じラインにいたヴィックスを露骨に子供扱いしたら嫌がるかなって思って」
ヴィックス
「そんな事はないですよ、どう返したらいいのか分からないだけで…」
アーク
「じゃあ、今度はオレも頑張って子供扱いしてみるね!」
ヴィックス
「宣言されても困りますよ!?」



END