ヴィックス
「アークさん、あの…」
アーク
「ん? どうしたの?」
ヴィックス
「さっきからゾルディの機嫌が悪いみたいなんですが、何かありました?」

アーク
「あー…さっきね、変なお兄さん達に絡まれたの」
ヴィックス
「え!? 大丈夫だったんですか?!」
アーク
「うん、暴力とかはなかったよ。だってナンパだったもん」

ヴィックス
「………は? ナンパ?」

アーク
「そう、失礼しちゃうよねぇ。どこをどう見たらオレが女の子に見えるのかなぁ」
ヴィックス
「そのナンパした人達も節穴と言わざるを得ませんが…、なんでしょう喧嘩両成敗な気がします」
アーク
「えー、そうかなぁ。子供に間違われた事はたくさんあったけど女の子に間違われるなんて初めてだよ」
ヴィックス
「その相手、そんなにしつこかったんですか?(汗)」
アーク
「うん、何度も断ってるのに何度もお茶行こうって言ってたよ。…よく分かったねぇ」
ヴィックス
「いやまぁ…ゾルディの気配が尋常じゃない闘気を放っていますから…」
アーク
「ゾルディ駄目だよ、もう終わったんだから。ね? どうせお茶飲むならヴィックスも一緒の方がいいよねぇ」
ヴィックス
「私も見ず知らずのナンパ男達とお茶なんて絶対に遠慮したいですね…、ではどうやって撒いたんです?」
アーク
「ん? オレは男だって言ってもなかなか信じて貰えなかったから仕方なく証拠見せたら今度こそ諦めて帰っていったよ」
ヴィックス
「ならいいですけども……え、証拠?」
アーク
「うん、証拠」



END