古竜編 セリカ 「お父さん、はいこれ」 アステフィル 「ん? この箱は?」 アレクシエル 「おや、ああ・・・チョコレートですか?」 セリカ 「はい! バレンタインと聞いたので」 アステフィル 「ああ、今日はバレンタインだったのか。ありがとうセリカ」 セリカ 「それお母さんと一緒に選んだの。お父さんはあまり甘いものが得意じゃないって言ってたから」 リリム 「セリカったら随分張り切っていたんですよ、楽しみにしてたんですって」 アステフィル 「そうだったのか、なら大事に食べないといけないな」 アレクシエル 「そちらは女性が多いですからこういったイベントは楽しまれてそうですね」 リリム 「えぇ、昨日から賑やかでしたよ。初めは手作りという案も出ていたんですけどね(苦笑)」 アステフィル 「そ、それは・・・」 リリム 「えぇ、当然親父さんから許可が降りなかったもので。あとガヴァナーさんやヴィックスさんからもストップがかかったんです」 アレクシエル 「パーティ責任というヤツですね・・・」 アステフィル 「確か、以前厨房を借りた時に大惨事になったんだったな」 リリム 「私もまさかあそこまでになるとは思ってませんでしたね・・・当時」 セリカ 「作れなかったのは残念でしたけど、お買い物だけですごく楽しかったです」
ベルフェス
「いやぁ、何だか浮き足立ってるね兄さん」 ウリエル 「今日がバレンタインだからかな?」 アーク 「? ああ、バレンタインかぁ。さっき娘さんも買い物に行ってたみたいだよ〜」 ベルフェス 「へー、そうなんだ。やっぱり皆流行ごとにくらいついちゃうんだねぇ」 アーク 「仕方ないよね〜、流行ってるって聞いたら参加しようと思っちゃうよ〜」 ウリエル 「そういう大将が食べてるのは?」 アーク 「揚げじゃがですが何か(きっぱり」 ベルフェス 「大将さんって普段はのんびりしているのに揚げじゃがの事になるとやけにキリッとするよね・・・」 アーク 「揚げじゃが美味しいよ?」 ベルフェス 「うん、そういう意味ではなかったんだけどね」 ウリエル 「んで、折角のチョコとコラボはしないの?」 アーク 「・・・・・・え?」 ウリエル 「ほら、チョコとじゃがいもで」 アーク
「・・・・・・は?(氷点下)」 ベルフェス 「に、にに兄さん! 大将さんが! 恐ろしいくらいに冷たい表情したよ!?」 ウリエル 「なんという地雷・・・」 ヴィックス 「何されてるんですか・・・(汗) アークさんを怒らせたりして」 アーク 「ひどいんだよ、じゃがいもはそれだけでいいのにチョコで絡めろとか言うんだよ」 ヴィックス 「・・・それは普通に美味しくなるものですか?(汗)」 ウリエル 「あるじゃない、ほらオレ前に見たことあるよ。食のメッカで」 ベルフェス 「大将さんがものすごいイヤそうな顔してたけどね!」 ヴィックス 「食べたんですか? それ」 ウリエル 「んにゃ、決して食べようとしなかった」 アーク 「オレは決して認めないもん」 マリア 「あーあ、残念だったわねぇ。折角手作りしたら面白そうだったのにー」 ガヴァナー 「更に惨事を起こす気か」 マリア 「失礼ねー、大丈夫よ。チョコレートならそんなに難しくないって聞いたもの」 ガヴァナー 「難しくないからって上手く出来るかどうかは別問題だぞ」 サタナエル 「おや、今日はこの宿も流石に華やかな賑やかさなんだな」 マリア 「あら、リーダーさん。おでかけしてたのね、おかえりなさい」 サタナエル 「どうも。バレンタインという日はすごいな」 ガヴァナー 「リューン内でも賑わっているみたいだ、それも数日前から」 サタナエル 「そうらしいな、店舗が並ぶ通りでは婦人方が一際楽しそうにしていたよ」 マリア 「あー、そうよねぇ。・・・って、その手にあるのって・・・チョコ?」 サタナエル 「ん? ああ、通りがかりの女性に貰ったんだ。お断りすると失礼かなと思って」 マリア 「リーダーさん恋人いたりとかは?」 サタナエル 「いや、いないよ。くれた人も一度もきちんと話をした事ない人だったな・・・道具屋の看板娘さんなんだが」 マリア 「へー、やるじゃない〜」 サタナエル 「と言われても・・・よく怖くなかったなと驚いていた所だよ(←女子供には怖がられる事が多い)」 ガヴァナー (・・・いかつい鎧のせいもあるとは言え、難儀な人だな) マリア 「話したらこんなにも親しみやすい人なのにねぇ」 ジュア 「チョコもらったよー!」 ラファエル 「おや、娘さんにからかな?」 ジュア 「うんっ、みんなのぶん、あげてって」 ラファエル 「そうか、ありがとうジュア」 ジュア 「えへへー」 アビス 「・・・・はぁ」 アリシャ 「どうした? ため息などついて」 アビス 「いや、家庭問題で悩みが」 デスティン 「家庭問題?」 ミスティ 「妹さんのことでしょうか?」 アリシャ 「・・・あぁ、そういえばいるとは聞いたが」 アビス 「・・・今日来たんだが」 デスティン 「何をしに?」 アビス 「チョコを渡しに」 ラファエル 「へぇ、ここの宿は遠いだろうにわざわざ来るなんて兄思いな妹じゃないか」 アビス 「とんでもない! あいつは空気を読まない悪魔だぞ!?」 アリシャ 「天然か」 アビス 「いや、わざと空気を読まない女だ(きっぱり」 ミスティ 「とても妹さんに言う言葉とは思えませんね」 アビス 「大丈夫だ、私は今までもこれからもあいつを妹として扱うつもりはない」 ラファエル 「それ、さりげなく嫌いだって暴露しているよね。君」 アビス 「あのテンションについていけないんだ。今回持ってきたチョコだって・・・そりゃもうひどいものだったさ」 アリシャ 「そんなひどい物だったのか?」 デスティン 「どうひどいんです?」 アビス 「口に出来ない・・・! あまりに酷いんで突き返して追い返した」 デスティン 「えっ」 ラファエル 「ああ、手作りとか?」 アビス 「・・・手作りの方がまだマシだったさ」 デスティン・アリシャ・ミスティ・ラファエル (・・・・どんなチョコだ?) ジュア 「???」 END ちなみにお兄ちゃんへのチョコは 「腐チョコ(二人絡んでる的な、最早お菓子というよりは細工品の領域である)」だったそうな。 |