リーダー


ラグナス
「サン君は若いですけどいつから冒険者をされてるんです?」
サン
「1年位前からっすね、・・・何でまた?」
ラグナス
「深い意味はないんですけれど、若いのに色々と慣れてらっしゃるように見えたので」
サン
「あー、オレ冒険者として動く前はスラム内の小グループのリーダーやらされてたんですよ。だからそう見えるんすかね」
ラグナス
「そうだったのですか、だから戦闘などの指示も慣れてるのでしょうね」
リコ
「一つ気になったんだけど、やらされてたってどういう事?」
キャス
「コイツこんな調子だからな、オレ様の知り合いの兄弟に捕まってリーダーしろって言われたんだと」
サン
「だって任せたって言われたんですもん・・・(汗)」
リコ
「なら大変だったんじゃない? 自分がやりたくてしてた訳じゃないんでしょ? 小グループとは言ってもまとめてたんだし」
サン
「当然まとめきれなかったですよ、初めは。薦めた肝心の二人は言う事聞いてくれないですし」
ラグナス
「鍛える為に敢えてしてらしたんでしょうか?」
サン
「いや、どうでしょう。多分聞いても教えてくれなさそうっすね、はぐらかすの上手なんで」
リコ
「キャスとは前から知り合いって言ってたわよね? その頃からの知り合いなの?」
サン
「はい、そうなんすよ。グループ同士で小さないざこざがあった時にその二人の友人だったキャスさんにアドバイスを貰って解決出来た事がありまして、それからの付き合いなんです」
クロリス
「・・・良い人?(ボソッ」
キャス
「何で疑問形なんだよ、お前は」
リコ
「まぁ確かに。そこは意外だったわねー」
プラード
「・・キャスは悪い奴じゃない、ただからかうだけ」

リコ
「!」
クロリス
「・・・!」

キャス
「だから何でお前ら揃って同じ反応なんだよ」
クロリス
「・・・自分の胸に手を当てて考えてみるがいい」
キャス
「てっめぇ・・今日は随分強気じゃねぇかよ」
サン
「ちょ、また喧嘩腰はやめましょうって!」
リコ
「このパーティまとめるのも大変そうね・・・」
ラグナス
「そうですねぇ・・・」



END