きっかけ


親父
「ふぬぅ・・こんな時人手が少ないって言うのも困った話だな」
アレクシエル
「おや、親父さん。如何されましたか?」
親父
「アレクシエルか、いい所に来た!」
アレクシエル
「はい? なんでしょう」
親父
「実はこれから隣町の知人の宿に直接物を運ぶ事になってな」
アレクシエル
「おや、それは大変ですね。親父さん自らですか」
親父
「荷物を運ぶだけなら誰かに頼んでもいいんだがな、向こうで質の良い調理酒がいくつかあるらしくてなぁ。そういうのは流石に自分で選ばんといかんだろう」
アレクシエル
「確かに・・ここの料理の味は親父さんの手にかかっていますからね、・・ですが何故呼び止められたのでしょう?」
親父
「戻ってくるまでの間、店番を頼めないかと思ってな」
アレクシエル
「それはまぁ・・構いませんけども、私で宜しいので?」
親父
「構わんも何も今、頼めるのがお前さんしかいないだろうが」
アレクシエル
「娘さんは娘さんでリラクシアへ旅行に行ってらっしゃいますしね・・分かりました、お任せください」
親父
「悪いな、任せたぞ」



END