仮面

 
アポカリプス
「ん、今日リーダーはどうした?」
アーク
「ああ、まだ寝坊してるのかなぁ」
ウリエル
「あの目立つ姿がいないって事は…寝坊だろうねー」
アステフィル
「しかし、リーダーにしては珍しいな。寝坊とは」
アレクシエル
「確かに…そう言われれば。比較的早起きですからね」


――トンットンットンッ


アレクシエル
「噂をすれば…起きてきましたかね」
サタナエル
「済まない、寝坊してしまった」


…………………。


サタナエル除く全員
「「「「「………?」」」」」

サタナエル
「………ん?どうした?」
アポカリプス
「……………」
アステフィル
「……………」
ウリエル
「………誰?」

サタナエル
「………え?!誰だか分からない!?」

アーク
「あー珍しい!サタナエル、仮面付けてないね」
サタナエル
「はっ!着けてなかった!?」
アポカリプス
「…本気で誰だか分からんかった」
アステフィル
「イメージが違うな、どうしても」
アレクシエル
「仮面のイメージって凄いですよねー…」
ウリエル
「すっかり顔の一部だよね」
サタナエル
「…そんなに違うか?」
アーク
「そりゃそうだよ〜、皆仮面外した所って見た事ないんじゃないかな?」
サタナエル
「…えっ、そんな…。そんな事は流石にないだろう?」


…………………。


ウリエル
「見た事ないね」
アレクシエル
「見た事ありませんね」
アポカリプス
「見た事はない」
アステフィル
「残念ながらないな」


…………………。


アーク
「うわー、みんな息ぴったりだ(笑)」
サタナエル
「なんでこんな時ばかり息が合うんだ!!」



END


アレクシエル
「ここで合わなかったら、いつ合うって言うんですか」
ウリエル
「そうだよねー」


それ以降、リーダーが仮面を忘れる事はなかったらしい。